女ひとり、土壁の家を建てる

40代会社員が土地を買って、分離発注で木と土の家を建てる記録

パステルとの出会い 1

2匹のかわいい猫と暮らし始めて1年経ったころ、私の田舎移住計画を進めるため、候補地を見に行くことにしました。


物件をすぐ購入するつもりはなかったのですが、千葉県のとある地域が私の希望だったので、まずはネットでみたよさげな物件の環境をリサーチして今後の参考にすることにしました。

ライトな自転車乗りだったこともあり、現地までは折り畳み自転車で輪行することにしました。

輪行とは、自転車を公共交通機関で運ぶことです。輪行といったらほとんど電車ですけどね。
昔はクロスバイクでよく輪行していました。

同じく自転車乗りだった同居している友人は、プチ旅行気分でお供してくれることになりました。


ピックアップした物件を1件ずつまわって自然環境や周囲の雰囲気等を見ていったのですが、それぞれの物件の距離が遠く、アップダウンもあり、かなりの消耗度でした。
しかも7月の終わり、夏です。今年とは違って暑い日が続いていました。


一泊した次の日、その日二件目の物件を見に行こうと、とある大きな施設の駐車場を通り抜けようとした時です。

私は駐車場につながる道路の左端をゆっくり走っていました。右側には緑地帯があり、駐車場と外側の仕切りになっています。
その緑地帯の中から小さい生き物がチョロっと出てきてウロウロしているではありませんか!


すぐにそれが子猫だとわかりました。

友人に「あれ猫だよね?小さいね!?」と声をかけますが、「そうだね、でもここで止まっちゃ駄目だよ」と進むように促されました。

目の中がハートマークでいっぱいだった私は友人の言うことには耳を傾けず、近づこうと自転車を降りました。
姿をはっきり捉えたら三毛の子猫だとわかりました。すごく小さいけれどミャーミャー鳴いています。

子猫ちゃんは私たちが道路の反対側にいるのを見て、明らかにこちらに渡ろうとしていました。
が、車が何台か続いて通ろうとしています。

ああ~!轢かれちゃう😭と肝を冷やしましたが、車の方々は気づいて避けて通ってくれました。

これは危ないと私たちが道路の向こう側に渡り、とりあえず危険から守ることにしました。

子猫ちゃんのそばにいくと、ガリガリで汚れています。目やにもたくさんです。これはかわいそうだ…

しかしそんな人間の憐れみなどお構い無しに、子猫ちゃんはものすごい勢いで甘えてきます。

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鳴きまくり

ニャーニャー鳴いて体スリスリしてゴロゴロ喉鳴らして、膝の上に乗ってきました。
膝の上どころか背中を伝って肩や頭の上にも登ってきます。
なんなんだこの猫は…😲 なぜこんなに人懐っこいのだ…?

知らない人にこんなに懐く猫がいるとは驚きました。
今考えるとお腹がすいて必死だったんだとわかりますが、その時は結構衝撃でした。

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ドヤ顔で膝の上に座る

三毛猫さんの外見は汚れていましたが、お顔がまた素敵で、きれいになったら美猫になるだろうなぁと思いました。

これだけガリガリだからさすがに親猫はいないよね、と思ったけれど、一応出てくるのを待ちました。


友人は、うちはもう2匹いるからだめだよ、と釘を刺してきます。

その間にも駐車場に出入りする人々が通るたびに、三毛猫ちゃんはついていって甘えようとします。

大体の人はあらかわいい~♪と足を止めますが、すぐに去っていきました。

時間がたつにつれ、この子をどうしようか、という微妙な空気が私たちの間に流れ始めました。

でも、放ってはおけない…。



「うちに連れて帰りたい」

友人が少し苛立ち始めた頃、私は彼女にそう告げました。

物件はもういいから、帰ろう。この子の面倒をうちでみる。


でも、どうすんの?自転車に加えて猫も電車に乗せるのは無理だよ?


うーん、困った。
でも、もう連れて帰ると決めたので、どうしたらいいか考えました。

そんなに悩まないで出た結論は、『タクシーで帰る』でした。

輪行自体が大変なのに、さらに動物を電車に乗せるのは不可能です。
タクシーしか選択肢はありませんでした。


お金は私が出すから。キリッ😼✨(痛いけど!!!)

あとは、キャリーバッグを購入して、タクシーを呼ぶ…。

スマホで近くのショッピングモールを探し、友人にキャリーバッグを購入してもらいに行きました。

その間、私は猫ちゃんが車の前に飛び出さないように見守ります。
通りすぎる人の中には猫好きさんもいて、どうするの?と聞かれたりもしました。
自分が保護するつもりだと言うと、それはよかったと安心して去っていかれました。


長く感じられた30分の後、友人が戻ってきました。
今度は交代で私が施設のタクシー乗り場に行き、タクシーを呼びました。
自転車を畳み、トランクに積みこみます。

もう1台自転車と、猫のキャリーバッグもあること、さらに一番重要な行き先を伝え、OKをもらって友人とニャンコが待っている場所へタクシーを走らせました。

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しっぽピーン!右下に見えるのが買ったキャリーバッグ

友人が自転車を収納している間に子猫をバッグに入れ、一緒にタクシーに乗り込んで準備完了!


汗まみれの二人と汚れた一匹を乗せたタクシーが走り出したとき、ニャンコを病院に連れていかないといけないことに気づきました。

タクシーの中からうちの2ニャンのかかりつけの動物病院に電話して、今日はいつまでやっているか聞くと、14時までとのこと。
ひえー、間に合うかな。次の日は休みだから今日行きたいとこだ。

運転手さんにちょっと急いでもらうように頼みました。


さらに車内はエアコンが効きすぎていて一瞬のうちに極寒の地に早変わりし😱、 これじゃ人も猫も凍え死ぬということで温度を上げてもらい、キャリーバッグをタオルで包んでニャンコが少しでも安心してもらえるようにしました。

疲れていたんでしょうね。
ニャンコは眠り始めました。

うん、ゆっくり休みたまえ。


高速を飛ばして1時間半、おうちに着きました~!!

かかったタクシー代、2万円なり!😆

運転手さん、いろいろ要望を聞いてくれて、遠いところまで運んでくれてありがとう!!!


さて次は病院だ。

幸い時間に間に合い、イケメン先生はノミの薬と目薬と虫下しを処方してくれました。

体を拭いてもらって少しきれいになった三毛ちゃんは、とりあえず命の危険はないようです。

よかった。ひと安心です。

体力が回復したらお風呂に入れてくださいとのこと。


いろいろ検査もしましたよ。
病気を持っているかはどうかは結果が出るまではわからない。

だから先住2ニャンとは隔離しなければいけません。

三毛ニャンは小さいけど、3ヶ月くらいとのことでした。

(続く)


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