女ひとり、土壁の家を建てる

40代会社員が土地を買って、分離発注で木と土の家を建てる記録

土壁と断熱

このブログのタイトルが「土壁の家」、ということは、壁は土壁です。

どういう家がいいのかなぁと考えていた頃、自然素材は当たり前、だから木を使った家だとは思っていました。

最初は板倉工法という、木の柱に厚い板を落としこんでいく工法にしようと考えていましたが、土壁の調湿作用が優れていることがわかり、採用してみたいなあと思うようになりました。

ただ、下準備や塗る作業が大変そう。
竹小舞をかいたり、土を塗るのも一度だけじゃない。

昔は、家を建てるときは地域の人が総出で手伝ったというじゃないですか。
今は職人さん任せだけど、それだと時間もお金もかかりすぎる。

これに関しては、ワークショップを開けばいいとのこと(T氏より)。
小舞掻きと土壁塗りをやりたい人を募って、みんなで作業するんです。

ああ、それだったら人は集められる!
だって、私の田んぼの仲間がそういうの大好きだもん!
逆に小さい家だから、人数制限しなきゃいけないかも^^;

もちろん報酬はありませんが、携わった満足感とみんなで作業すること自体が楽しいと思うので、私も他のワークショップに参加してみるつもりです。

土壁に混ぜる藁は、自分の田んぼのものを利用したかったけど、雨ざらしで置いといたので使えないとのこと。
今年の収穫を待つ余裕はない!あきらめるか…。

藁は使い道がたくさんあるから、別のところでがんばってもらうとして(^^;

土壁はいいけど、まさか土だけ塗って終わりではないですね。
調湿作用はお墨付きだけど、断熱はそんなにしないみたい。
私は寒がりなので、やっぱり断熱はしたい。冷暖房に使うエネルギーも減らしたいし。

自然系の断熱材は調べたらいくつかあるのね。その中でもいくぶんお財布に優しそうなウッドボードというのがありまして。
完全な化学物質ゼロではありませんが、施工のしやすさと安全性とお値段を考えたら、これが一番でした。

これは建築士のT氏も過去に利用しているから問題ないとのこと。

またまただけど、断熱材に自分の田んぼでとれた米の籾殻を使いたかったなあ。

前に話を聞いた建築士さんは、田んぼやってるなら、籾殻を断熱材について使えるよ、と教えてくれて、結構興奮していろいろ調べました。

やはり籾殻は断熱性能はあるらしい。
知らない方のために言うと、籾殻は稲の一番外側の硬い殻です。
籾をはずしたら玄米になります。
籾すりをしたら籾殻が沢山出て山のようになります。
形状から空気を含みやすいので、体積が大きくなり、その空気の層で断熱するんですね。

籾殻に残っている米糠に虫がつくので、燻さないとだめだそうです。
それにしても、いくら家が小さいからといって壁全体に籾殻を入れたら大変な量になる!
厚みも必要だし、大工工事も増えるし、燻炭もどれだけつくらないといけないのか。
ちょっと現実的でないので却下となりました。

床と天井にも断熱を施したいとT氏に言うと、屋根は断熱しないとだめ、床下は不要という。
なぜ?冬寒いじゃん!

ということで、次は基礎の話になります。
(続く)